ヤエヤマイカリモンノメイガ

2012年05月13日

ヤエヤマイカリモンノメイガ Agrioglypta sp.
食草:ギランイヌビワ(クワ科)
確認分布:石垣島崎枝
イカリモンノメイガ成虫(最後の写真)との違いで,わかりやすいのは,前翅後縁近くの黒斑の有無(ないのが本種)だと思います。幼虫は見分けつきません。  

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ハリツルマサキスガ(仮称)

2012年04月30日

ハリツルマサキスガ(仮称) Xyrosaris sp. (スガ科)
食草:ハリツルマサキ(ニシキギ科)
確認分布:八重瀬町,那覇市国場
ホソバコスガに成虫は似ていますが,若齢時から幼虫の外見が違いますし,食草も違うので,同属別種と思います。元々,市街地の植栽に細々とついていましたが,数年前から姿を見ません。ウラギンマダラメイガに駆逐されたようです。  

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ミナミヒメムラサキシキブマイコガ

2012年04月23日

ミナミヒメムラサキシキブマイコガ Stathmopoda Luxuriivora Terada,2012 (ニセマイコガ科)
食草:オオムラサキシキブの花蕾
確認分布:沖縄島八重瀬町
調べてはいませんが,全島的に分布しているのではないでしょうか。成虫後脚の発達した棘はどんな役に立つのでしょう。  

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シシアクチのコハモグリ

2012年04月08日

シシアクチにつくコハモグリ亜科蛾類
食草:シシアクチ(ヤブコウジ科)
確認分布:沖縄島中北部
シシアクチがあれば,やや普通にみられます。同属のモクタチバナ,マンリョウでは,発生を見た記憶がありません。  

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キンモンノメイガ

2012年04月05日

キンモンノメイガ Aethaloessa calidalis (Guenee)
食草:ツルマオ(イラクサ科)
確認分布:国頭村与那
ツルマオが生えていないところで成虫を見たことがあり,ツルマオ以外のイラクサ科植物に発生していないか,検討が必要です。もうひとつ気になるのが,イネ科につくコブノメイガやハカジモドキノメイガの幼虫に外見が似ている点です。大図鑑での配置でも,お互いすぐ近くです。  

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サツマイモノメイガ

2012年03月09日

サツマイモノメイガ Omphisa anastomosalis
石垣島で日中得た母蛾からの採卵飼育です。
葉にあいた孔に腹端を入れて、縁に産卵したようで、野外で卵を探す時の参考になるかもしれません。孵化幼虫は2群に分け、ノアサガオで飼育した群は、体が小さいうちは茎に潜れていましたが、そのうち潜れなくなり、外側から茎や葉を食べて生きていけるか様子を見ていましたが、全滅でした。写真3枚めがノアサガオに孵化幼虫が潜った所見ですが、おいしそうな幼葉に見向きもせず、ひたすら潜っていました。サツマイモでは、茎が太いため、終齢時でも潜っていました。サツマイモの群からも、一時期、茎中から幼虫を取り出して葉を与えてみましたら、葉脈の部分を食べていましたが、やはり育ちませんでした。  

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ヒメネジロコヤガ

2012年02月11日

ヒメネジロコヤガ Maliattha signifera (Walker,1858)
食草:ニクキビモドキ(イネ科雑草)
確認分布:沖縄島中南部
日本産蛾類標準図鑑での食草は、オヒシバ、イネですから、イネ科の数属につくのでしょう。終齢写真の第5腹節の腹足の前に見えるものは草の一部でしょう。寄生の写真はハチ繭です。  

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ツマムラサキクチバ

2012年02月09日

ツマムラサキクチバ
食草:ホルトノキ、ヤマヒハツ、コミカンソウ、アカギ
確認分布:沖縄島ほぼ全域
若齢時は第1腹節の1対の黒紋が目印です。亜終齢になると、個体の色彩の変異もあって、同定しにくくなります。終齢幼虫の頭部に卵をつけるハエの寄生が確立されていて、これまで3例の経験があります。終齢時に尾部を浮かせる静止は他種では見た記憶ありません。  

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9月28日のコメントはツマムラサキクチバの可能性

2012年02月04日

ツマムラサキクチバの可能性
2011年9月28日のコメントで、国道329号沿いのアカギの食害が目立つとの情報で、それに対し私はマルバネキノカワガでしょうとコメントしました。今年1月、別の人から、11月は中城、西原でアカギの食害がひどく、シャクガの幼虫らしいものが見えたとのこと。私の想像では、シャクガのように歩く幼虫が見えた、ということで、9月のコメントの食害も、もしかすると、ツマムラサキクチバではないかと考えます。私の経験でも10月、中城で、コミカンソウやホルトノキにこの幼虫がかなりついていました。アカギも食べます。マルバネキノカワガとは違い、表側を残さない全層食痕です。  

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ケブカキイロノメイガ

2012年01月30日

ケブカキイロノメイガ
食草:リュウキュウチク
確認分布:東村玉辻山、金武町
野外でリュウキュウチクの葉についているところは見たことはなく、叩き出しで得られた幼虫です。リュウキュウコリンガ(2011年2月19、28日)のところで述べましたように、本種幼虫も緑の体色に白筋というパターンですので、巣は作らず体を露出させているのであろうと予想いたします。前翅後縁近くに、これほど毛が生えている理由はわかりません。  

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ミツシロモンノメイガ

2012年01月28日

ミツシロモンノメイガ Glyphodes actorionalis Walker
食草:サカキカズラ(キョウチクトウ科)
確認分布:石垣島屋良部岳、金武町、糸満市、国頭村楚洲
Glyphodesの食草となる、ツゲ科、キョウチクトウ科、クワ科を、DNAで体系が決められた植物分類表(大場,2009)でみると、関連なくばらけて配列しています。成虫静止時を捕食者が見た時、一瞬攻撃の手が止まるか、・・わかりません。  

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スキバヒメハマキ

2011年12月10日

スキバヒメハマキ
食草:ナカハラクロキ(ハイノキ科)
確認分布:沖縄島中北部の3か所
若齢時は新梢に潜ります。写真の、幼虫は終齢で、羽化標本は前翅長6㎜です。  

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マドバネサビイロコヤガ

2011年12月04日

マドバネサビイロコヤガ
食草:キンゴジカ
確認分布:名護市有津
写真の幼虫は背面が赤みがかっていますので、老熟に入ったばかりのようです。キンゴジカが外来種ですから、それ以外の自生植物から得られなければ、この蛾も外来種ということになります。雄の翅表の紋様は、何かで聞いたセリフのようですが、なかなかいい目をしているな、です。  

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ユーウスイロキヨトウ

2011年11月19日

ユーウスイロキヨトウ
食草:オオササガヤ(イネ科)
確認分布:中城村
沖縄島では、チヂミザサ以外のイネ科雑草からヤガ科幼虫が得られたとしたら、だいたいはウスオビクチバで、キヨトウ類は稀です。ウスオビクチバの腹足は2対なので、尺取歩きをします。本種は写真の通り、4対です。  

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タイワンキシタクチバ

2011年10月03日

タイワンキシタクチバ(成虫写真上が本種、下はインドキシタクチバです。)
食草:アマミアラカシ
確認分布:今帰仁村宮城林道
私にとって謎の多い蛾です。新潟県弥彦山、乗鞍岳、中央アルプス千畳敷、霧島山塊などというすごい場所で成虫が採集されるような蛾が、なぜか沖縄で発生する。岐阜市周辺のアラカシを10年間調査され、41種ものヤガ科幼虫を得た研究者が、なぜか本種幼虫を得ていない。しかし「中距離の移動を行っていると推定される」(杉,1982)という理由なら説明できそうです。岐阜市は移動のルートから外れているのかもしれません。食草については、これまでの混乱(写真下のように酷似するインドキシタクチバなどの食草と混同されていた。)は解決されたと思います。実験でインドキシタクチバ幼虫はアマミアラカシを食べませんでした。  

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タンチャノコメエダシャク

2011年09月19日

タンチャノコメエダシャク
食草:イタジイ、イスノキ(イスノキからは1例のみ)
確認分布:沖縄島中北部
2枚めの写真の植物がイスノキです。若齢時の第1胸節背面の1対の黒色斑が、終齢時には白色隆起面になります。終齢時頭部の模様は、まるで人面ですね。イタジイの若葉吹き出しに合わせた、年1回の発生です。イスノキも食べられるようなので、理論的には、母蛾のイスノキへの産卵が続けば、年2~3化も可能なはずです。しかし、たとえ食域が広くなったとしても、年1化は変わらないでしょう。数科の植物を食べるが年1化、というエダシャクが他にもいくつかおり、理由はわかりませんが、なぜかそこへ落ち着くようです。ところで、写真の中に偶然、他種の発生が写っていました。1枚め、ウスヅマスジキバガの巣です。  

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サルトリイバラシロハモグリ

2011年09月07日

サルトリイバラシロハモグリ Proleucoptera smilactis Kuroko(ハモグリガ科)
食草:シマサルトリイバラ
確認分布:石垣島おもと岳
生態や繭の作り方などは、「日本の鱗翅類」に書かれているとおりです。扁平な絹糸束をH字形に作る理由ですが、自分を包む繭の両端を葉に固着させる作業の時に、真ん中の隙間が開いていた方が作業がし易いからではないでしょうか。また、これも憶測の域を出ませんが、日本産蛾類標準図鑑で同じ植物を食べるウズモンキノカワガが石垣島に分布しないことになっているのと、本種が石垣島に分布することは関係あるかもしれません。ウズモンキノカワガ幼虫は集団で葉を食べ、ものすごい食痕になりますので。  

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フタシロオビノメイガ

2011年08月31日

フタシロオビノメイガ
食草:ツルノゲイトウ(ヒユ科の外来種。水槽内の草用として導入されたものが全国で逸出したそうです。飼っていた魚を放した時に、水草も一緒に出たのでしょうね。)
確認分布:宜野湾市大山
田芋の休耕田で得ました。それにしても、田芋畑のそば、あるいはコンベンションセンターにでも、田芋料理店があったらいいのになあと思います。昔、首里にあったまんがん亭で食べた田芋とその茎の汁物は今でも忘れられません。  

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ヨツボシセセリモドキ

2011年08月18日

ヨツボシセセリモドキ
食草:タイワンウオクサギ
確認分布:石垣島
写真は、摂食中に幼虫が食草の葉で作る巣、終齢時は体長3㎝。羽化個体の開張は4㎝でした。石垣島で、1度に3頭の幼虫を得ましたが、定着しているのか、偶産だったのか、不明です。沖縄島では数年間探して全然見つからなかったので、定着はないと言えます。沖縄島に比べて石垣島ではタイワンウオクサギはかなり少ないため、定着していないのではという印象です。しかし、石垣島の近くには西表島があり、飛来蛾の供給があれば、本種に限らず、時々の発生をみることはできると思います。もし西表島が近くになかったら、都市化した石垣島のファウナは小さくなるのかもしれません。  

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オスグロホソバアツバ

2011年08月18日

オスグロホソバアツバ Hypena lignealis
食草:アリサンミズ Pilea brevicornuta Hayata(イラクサ科)
確認分布:今帰仁村宮城林道、国頭村与那
九州本土における食草は、同じPileaのアオミズ、ミヤマミズ。アリサンミズ(阿里山ミズ)は、沖縄の亜熱帯風土には似合わない、おそらく大陸系遺残種の植物なのだと思います。この蛾の国外分布は、中国、インド(日本産蛾類標準図鑑)、台湾、スリランカ(認識台湾的昆虫14)ですので、この蛾も、食草に依存した、大陸系遺産種の蛾ということになるのでしょう。沖縄島でこのような植物、昆虫がこれからも残ってほしいと思います。  

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