ミツシロモンノメイガ
2012年01月28日
ミツシロモンノメイガ Glyphodes actorionalis Walker
食草:サカキカズラ(キョウチクトウ科)
確認分布:石垣島屋良部岳、金武町、糸満市、国頭村楚洲
Glyphodesの食草となる、ツゲ科、キョウチクトウ科、クワ科を、DNAで体系が決められた植物分類表(大場,2009)でみると、関連なくばらけて配列しています。
食草:サカキカズラ(キョウチクトウ科)
確認分布:石垣島屋良部岳、金武町、糸満市、国頭村楚洲
Glyphodesの食草となる、ツゲ科、キョウチクトウ科、クワ科を、DNAで体系が決められた植物分類表(大場,2009)でみると、関連なくばらけて配列しています。

スキバヒメハマキ
マドバネサビイロコヤガ
2011年12月04日
マドバネサビイロコヤガ
食草:キンゴジカ
確認分布:名護市有津
写真の幼虫は背面が赤みがかっていますので、老熟に入ったばかりのようです。キンゴジカが外来種ですから、それ以外の自生植物から得られなければ、この蛾も外来種ということになります。雄の翅表の紋様は、何かで聞いたセリフのようですが、なかなかいい目をしているな、です。
食草:キンゴジカ
確認分布:名護市有津
写真の幼虫は背面が赤みがかっていますので、老熟に入ったばかりのようです。キンゴジカが外来種ですから、それ以外の自生植物から得られなければ、この蛾も外来種ということになります。雄の翅表の紋様は、何かで聞いたセリフのようですが、なかなかいい目をしているな、です。
ユーウスイロキヨトウ
2011年11月19日
ユーウスイロキヨトウ
食草:オオササガヤ(イネ科)
確認分布:中城村
沖縄島では、チヂミザサ以外のイネ科雑草からヤガ科幼虫が得られたとしたら、だいたいはウスオビクチバで、キヨトウ類は稀です。ウスオビクチバの腹足は2対なので、尺取歩きをします。本種は写真の通り、4対です。
食草:オオササガヤ(イネ科)
確認分布:中城村
沖縄島では、チヂミザサ以外のイネ科雑草からヤガ科幼虫が得られたとしたら、だいたいはウスオビクチバで、キヨトウ類は稀です。ウスオビクチバの腹足は2対なので、尺取歩きをします。本種は写真の通り、4対です。

タイワンキシタクチバ
2011年10月03日
タイワンキシタクチバ(成虫写真上が本種、下はインドキシタクチバです。)
食草:アマミアラカシ
確認分布:今帰仁村宮城林道
私にとって謎の多い蛾です。新潟県弥彦山、乗鞍岳、中央アルプス千畳敷、霧島山塊などというすごい場所で成虫が採集されるような蛾が、なぜか沖縄で発生する。岐阜市周辺のアラカシを10年間調査され、41種ものヤガ科幼虫を得た研究者が、なぜか本種幼虫を得ていない。しかし「中距離の移動を行っていると推定される」(杉,1982)という理由なら説明できそうです。岐阜市は移動のルートから外れているのかもしれません。食草については、これまでの混乱(写真下のように酷似するインドキシタクチバなどの食草と混同されていた。)は解決されたと思います。実験でインドキシタクチバ幼虫はアマミアラカシを食べませんでした。
食草:アマミアラカシ
確認分布:今帰仁村宮城林道
私にとって謎の多い蛾です。新潟県弥彦山、乗鞍岳、中央アルプス千畳敷、霧島山塊などというすごい場所で成虫が採集されるような蛾が、なぜか沖縄で発生する。岐阜市周辺のアラカシを10年間調査され、41種ものヤガ科幼虫を得た研究者が、なぜか本種幼虫を得ていない。しかし「中距離の移動を行っていると推定される」(杉,1982)という理由なら説明できそうです。岐阜市は移動のルートから外れているのかもしれません。食草については、これまでの混乱(写真下のように酷似するインドキシタクチバなどの食草と混同されていた。)は解決されたと思います。実験でインドキシタクチバ幼虫はアマミアラカシを食べませんでした。
タンチャノコメエダシャク
2011年09月19日
タンチャノコメエダシャク
食草:イタジイ、イスノキ(イスノキからは1例のみ)
確認分布:沖縄島中北部
2枚めの写真の植物がイスノキです。若齢時の第1胸節背面の1対の黒色斑が、終齢時には白色隆起面になります。終齢時頭部の模様は、まるで人面ですね。イタジイの若葉吹き出しに合わせた、年1回の発生です。イスノキも食べられるようなので、理論的には、母蛾のイスノキへの産卵が続けば、年2~3化も可能なはずです。しかし、たとえ食域が広くなったとしても、年1化は変わらないでしょう。数科の植物を食べるが年1化、というエダシャクが他にもいくつかおり、理由はわかりませんが、なぜかそこへ落ち着くようです。ところで、写真の中に偶然、他種の発生が写っていました。1枚め、ウスヅマスジキバガの巣です。
食草:イタジイ、イスノキ(イスノキからは1例のみ)
確認分布:沖縄島中北部
2枚めの写真の植物がイスノキです。若齢時の第1胸節背面の1対の黒色斑が、終齢時には白色隆起面になります。終齢時頭部の模様は、まるで人面ですね。イタジイの若葉吹き出しに合わせた、年1回の発生です。イスノキも食べられるようなので、理論的には、母蛾のイスノキへの産卵が続けば、年2~3化も可能なはずです。しかし、たとえ食域が広くなったとしても、年1化は変わらないでしょう。数科の植物を食べるが年1化、というエダシャクが他にもいくつかおり、理由はわかりませんが、なぜかそこへ落ち着くようです。ところで、写真の中に偶然、他種の発生が写っていました。1枚め、ウスヅマスジキバガの巣です。

サルトリイバラシロハモグリ
2011年09月07日
サルトリイバラシロハモグリ Proleucoptera smilactis Kuroko(ハモグリガ科)
食草:シマサルトリイバラ
確認分布:石垣島おもと岳
生態や繭の作り方などは、「日本の鱗翅類」に書かれているとおりです。扁平な絹糸束をH字形に作る理由ですが、自分を包む繭の両端を葉に固着させる作業の時に、真ん中の隙間が開いていた方が作業がし易いからではないでしょうか。また、これも憶測の域を出ませんが、日本産蛾類標準図鑑で同じ植物を食べるウズモンキノカワガが石垣島に分布しないことになっているのと、本種が石垣島に分布することは関係あるかもしれません。ウズモンキノカワガ幼虫は集団で葉を食べ、ものすごい食痕になりますので。
食草:シマサルトリイバラ
確認分布:石垣島おもと岳
生態や繭の作り方などは、「日本の鱗翅類」に書かれているとおりです。扁平な絹糸束をH字形に作る理由ですが、自分を包む繭の両端を葉に固着させる作業の時に、真ん中の隙間が開いていた方が作業がし易いからではないでしょうか。また、これも憶測の域を出ませんが、日本産蛾類標準図鑑で同じ植物を食べるウズモンキノカワガが石垣島に分布しないことになっているのと、本種が石垣島に分布することは関係あるかもしれません。ウズモンキノカワガ幼虫は集団で葉を食べ、ものすごい食痕になりますので。

フタシロオビノメイガ
2011年08月31日
フタシロオビノメイガ
食草:ツルノゲイトウ(ヒユ科の外来種。水槽内の草用として導入されたものが全国で逸出したそうです。飼っていた魚を放した時に、水草も一緒に出たのでしょうね。)
確認分布:宜野湾市大山
田芋の休耕田で得ました。それにしても、田芋畑のそば、あるいはコンベンションセンターにでも、田芋料理店があったらいいのになあと思います。昔、首里にあったまんがん亭で食べた田芋とその茎の汁物は今でも忘れられません。
食草:ツルノゲイトウ(ヒユ科の外来種。水槽内の草用として導入されたものが全国で逸出したそうです。飼っていた魚を放した時に、水草も一緒に出たのでしょうね。)
確認分布:宜野湾市大山
田芋の休耕田で得ました。それにしても、田芋畑のそば、あるいはコンベンションセンターにでも、田芋料理店があったらいいのになあと思います。昔、首里にあったまんがん亭で食べた田芋とその茎の汁物は今でも忘れられません。
ヨツボシセセリモドキ
2011年08月18日
ヨツボシセセリモドキ
食草:タイワンウオクサギ
確認分布:石垣島
写真は、摂食中に幼虫が食草の葉で作る巣、終齢時は体長3㎝。羽化個体の開張は4㎝でした。石垣島で、1度に3頭の幼虫を得ましたが、定着しているのか、偶産だったのか、不明です。沖縄島では数年間探して全然見つからなかったので、定着はないと言えます。沖縄島に比べて石垣島ではタイワンウオクサギはかなり少ないため、定着していないのではという印象です。しかし、石垣島の近くには西表島があり、飛来蛾の供給があれば、本種に限らず、時々の発生をみることはできると思います。もし西表島が近くになかったら、都市化した石垣島のファウナは小さくなるのかもしれません。
食草:タイワンウオクサギ
確認分布:石垣島
写真は、摂食中に幼虫が食草の葉で作る巣、終齢時は体長3㎝。羽化個体の開張は4㎝でした。石垣島で、1度に3頭の幼虫を得ましたが、定着しているのか、偶産だったのか、不明です。沖縄島では数年間探して全然見つからなかったので、定着はないと言えます。沖縄島に比べて石垣島ではタイワンウオクサギはかなり少ないため、定着していないのではという印象です。しかし、石垣島の近くには西表島があり、飛来蛾の供給があれば、本種に限らず、時々の発生をみることはできると思います。もし西表島が近くになかったら、都市化した石垣島のファウナは小さくなるのかもしれません。

オスグロホソバアツバ
2011年08月18日
オスグロホソバアツバ Hypena lignealis
食草:アリサンミズ Pilea brevicornuta Hayata(イラクサ科)
確認分布:今帰仁村宮城林道、国頭村与那
九州本土における食草は、同じPileaのアオミズ、ミヤマミズ。アリサンミズ(阿里山ミズ)は、沖縄の亜熱帯風土には似合わない、おそらく大陸系遺残種の植物なのだと思います。この蛾の国外分布は、中国、インド(日本産蛾類標準図鑑)、台湾、スリランカ(認識台湾的昆虫14)ですので、この蛾も、食草に依存した、大陸系遺産種の蛾ということになるのでしょう。沖縄島でこのような植物、昆虫がこれからも残ってほしいと思います。
食草:アリサンミズ Pilea brevicornuta Hayata(イラクサ科)
確認分布:今帰仁村宮城林道、国頭村与那
九州本土における食草は、同じPileaのアオミズ、ミヤマミズ。アリサンミズ(阿里山ミズ)は、沖縄の亜熱帯風土には似合わない、おそらく大陸系遺残種の植物なのだと思います。この蛾の国外分布は、中国、インド(日本産蛾類標準図鑑)、台湾、スリランカ(認識台湾的昆虫14)ですので、この蛾も、食草に依存した、大陸系遺産種の蛾ということになるのでしょう。沖縄島でこのような植物、昆虫がこれからも残ってほしいと思います。

カワムラトガリバ その3
2011年06月25日
カワムラトガリバ
食草:アマミアラカシ、イタジイ、イスノキ
確認分布:沖縄島中北部
老熟すると、硬い殻に覆われている部分を除いて全身がむくみ、頭部も足もその中に埋没していきます。容器底に網繭を作りましたので、おそらく野外では、地表か地面にあるものに作るのかもしれません。
食草:アマミアラカシ、イタジイ、イスノキ
確認分布:沖縄島中北部
老熟すると、硬い殻に覆われている部分を除いて全身がむくみ、頭部も足もその中に埋没していきます。容器底に網繭を作りましたので、おそらく野外では、地表か地面にあるものに作るのかもしれません。

カワムラトガリバ その2
2011年05月27日
カワムラトガリバ
食草:アマミアラカシ、イタジイ、イスノキ
確認分布:沖縄島中北部
4枚の写真の葉はイスノキ、最後のはイタジイです。アマミアラカシで最も発生しますが、イタジイでも時々見つかりますので、これも普遍的食草の一つでしょう。イスノキからは1頭だけで、そのイスノキの近くには、幼虫がよく発生するアマミアラカシが数本ありますので、何かアクシデントが起こったのでしょう。例えば、母蛾が、アマミアラカシに産卵するつもりで、うっかり隣のイスノキに付けてしまったとか。アマミアラカシからの幼虫もイスノキで問題なく飼育できました。
食草:アマミアラカシ、イタジイ、イスノキ
確認分布:沖縄島中北部
4枚の写真の葉はイスノキ、最後のはイタジイです。アマミアラカシで最も発生しますが、イタジイでも時々見つかりますので、これも普遍的食草の一つでしょう。イスノキからは1頭だけで、そのイスノキの近くには、幼虫がよく発生するアマミアラカシが数本ありますので、何かアクシデントが起こったのでしょう。例えば、母蛾が、アマミアラカシに産卵するつもりで、うっかり隣のイスノキに付けてしまったとか。アマミアラカシからの幼虫もイスノキで問題なく飼育できました。

ヤブニッケイマダラハマキ 美麗タイプ
カワムラトガリバ その1
2011年04月07日
カワムラトガリバ
食草:アマミアラカシ、イタジイ、イスノキ
確認分布:金武町、宜野座村、八重岳、国頭村
1枚めの卵は、2010年3月7日、野外のアマミアラカシからです。中肋を残す食痕もみられました。
食草:アマミアラカシ、イタジイ、イスノキ
確認分布:金武町、宜野座村、八重岳、国頭村
1枚めの卵は、2010年3月7日、野外のアマミアラカシからです。中肋を残す食痕もみられました。

ヤブニッケイマダラハマキ
2011年03月20日
ヤブニッケイマダラハマキ
食草:ヤブニッケイ
確認分布:宜野座村、金武町
春の発生ではちょうど今の時期に幼虫がみられます。探すコツは、刃状の巣です。東海大学出版会から発刊されたばかりの「日本の鱗翅類」に載っています。
食草:ヤブニッケイ
確認分布:宜野座村、金武町
春の発生ではちょうど今の時期に幼虫がみられます。探すコツは、刃状の巣です。東海大学出版会から発刊されたばかりの「日本の鱗翅類」に載っています。
シャシャンボツバメスガ
2011年03月09日
シャシャンボツバメスガ(スガ科)
食草:ギイマ(ツツジ科で、シャシャンボと同属)
確認分布:宜野座村
幼虫は葉と葉との間に、かなり糸をかけていますから、発生はわかりやすいです。写真の2頭の羽化日は、3月19日、3月10日ですから、春の発生は早いです。ギイマは所々で目にしますが、私の知るこの蛾の発生場所はここだけです。
食草:ギイマ(ツツジ科で、シャシャンボと同属)
確認分布:宜野座村
幼虫は葉と葉との間に、かなり糸をかけていますから、発生はわかりやすいです。写真の2頭の羽化日は、3月19日、3月10日ですから、春の発生は早いです。ギイマは所々で目にしますが、私の知るこの蛾の発生場所はここだけです。
リュウキュウコリンガ その2
2011年02月28日
リュウキュウコリンガ
食草:リュウキュウマツ
確認分布:沖縄島中部
昨年12月に松の枝のビーティングを行い、3頭の幼虫(老熟、亜終齢、中齢)を得ました。周年発生ではないでしょうか。
食草:リュウキュウマツ
確認分布:沖縄島中部
昨年12月に松の枝のビーティングを行い、3頭の幼虫(老熟、亜終齢、中齢)を得ました。周年発生ではないでしょうか。

リュウキュウコリンガ その1
2011年02月19日
リュウキュウコリンガ
食草:リュウキュウマツ
確認分布:沖縄島中部
本種を知る前から、針葉樹の葉にピタッと張りつくように隠れている幼虫はいるだろうと、予想はしていました。数年前に、それを探してみようと目で見る方法で頑張りましたが、チュウレンジバチ?らしき幼虫しか見つけられませんでした。2,3枚めが本種ですが、細い葉だけをみると、光の反射や背景で、緑以外にも白い線も目に入ることがわかります。ちょうど幼虫の、緑に白い筋、というパターンと同じで、これではいくら頑張っても、野外で目で見つけるのは無理ですね。
食草:リュウキュウマツ
確認分布:沖縄島中部
本種を知る前から、針葉樹の葉にピタッと張りつくように隠れている幼虫はいるだろうと、予想はしていました。数年前に、それを探してみようと目で見る方法で頑張りましたが、チュウレンジバチ?らしき幼虫しか見つけられませんでした。2,3枚めが本種ですが、細い葉だけをみると、光の反射や背景で、緑以外にも白い線も目に入ることがわかります。ちょうど幼虫の、緑に白い筋、というパターンと同じで、これではいくら頑張っても、野外で目で見つけるのは無理ですね。







