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Posted by TI-DA at

タンチャノコメエダシャク

2011年09月19日

タンチャノコメエダシャク
食草:イタジイ、イスノキ(イスノキからは1例のみ)
確認分布:沖縄島中北部
2枚めの写真の植物がイスノキです。若齢時の第1胸節背面の1対の黒色斑が、終齢時には白色隆起面になります。終齢時頭部の模様は、まるで人面ですね。イタジイの若葉吹き出しに合わせた、年1回の発生です。イスノキも食べられるようなので、理論的には、母蛾のイスノキへの産卵が続けば、年2~3化も可能なはずです。しかし、たとえ食域が広くなったとしても、年1化は変わらないでしょう。数科の植物を食べるが年1化、というエダシャクが他にもいくつかおり、理由はわかりませんが、なぜかそこへ落ち着くようです。ところで、写真の中に偶然、他種の発生が写っていました。1枚め、ウスヅマスジキバガの巣です。  


Posted by tomigaga at 20:29Comments(2)

サルトリイバラシロハモグリ

2011年09月07日

サルトリイバラシロハモグリ Proleucoptera smilactis Kuroko(ハモグリガ科)
食草:シマサルトリイバラ
確認分布:石垣島おもと岳
生態や繭の作り方などは、「日本の鱗翅類」に書かれているとおりです。扁平な絹糸束をH字形に作る理由ですが、自分を包む繭の両端を葉に固着させる作業の時に、真ん中の隙間が開いていた方が作業がし易いからではないでしょうか。また、これも憶測の域を出ませんが、日本産蛾類標準図鑑で同じ植物を食べるウズモンキノカワガが石垣島に分布しないことになっているのと、本種が石垣島に分布することは関係あるかもしれません。ウズモンキノカワガ幼虫は集団で葉を食べ、ものすごい食痕になりますので。  


Posted by tomigaga at 19:09Comments(0)